ブリーダーが行う各種検査について
今回はコーギー専門ブリーダーPeach Lily Dogが交配前から出産後にかけて行っている各種検査についてまとめてみたいと思います。
交配前検査
動物病院での獣医による診断
母体の健康を確認するため、交配予定の数ヶ月前には動物病院で各種メディカルチェックを行っています。
交配後には人間と同様、使用できるお薬が限定されるため、事前に投薬が必要な症状がないことを確認します。
主な確認ポイント
- 血液検査
- 検便(母体感染のおそれのある感染症の確認)
- 心音チェック
- 尿検査
- 婦人科系チェック(エコー検査等)
事前検査を交配直前に行うと十分な治療期間を設けることが出来ないため、計画的に事前検査を行っています。
当然、事前検査で予期せぬ結果が分かった場合には、交配の見送りを行います。
検査機関での判定
血中黄体ホルモン検査
母犬の場合、交配適期を「血中黄体ホルモン」を測定することで確認することが出来ます。
病院で血液検体を採取し、Bio Art社の検査サービスを利用して、交配のベストタイミングを調べています。
黄体ホルモンの測定機(アークレイ社 スポットケムバイダス)Bio Artでは、犬の交配適期を血中黄体ホルモンを測定するこ…
帝王切開になるケースもあるため、出産予定日と動物病院の休診日が重なっていないか等も確認しています。重複する場合は、他の動物病院で出産することになるので、産前の検査等を行う病院も切り替えるなど、様々な調整を行っています。
精液性状検査
父犬の場合は、毎回ではないですが、初めて交配前や定期的にBio Art社の精液性状検査を実施します。
精子運動解析装置犬の精液は用手法により、精液を3つに分画して採取します。射精を十分に行わせるために、発情雌犬を近づける、…
出産前検査
動物病院での獣医による胎児の状態確認
Peach Lily Dogでは下記のタイミングで胎児の状態を確認すると共に、母体の様子を見て適宜、動物病院へ受診しています。
- 交配後25〜30日頃:エコー検査にて胎囊(たいのう)を観察することができるため、妊娠の確定診断を行います
- 出産予定日の2日〜3日前:レントゲン検査を行い、お腹の胎子の状態や頭数を確認します
出生後の子犬の検査
動物病院での獣医による診断
Peach Lily Dogではオーナー様にお渡し前、一般的な健康診断に加え独自の検査項目を加えています。
<一般的な検査項目>
- 身体検査
- 糞便検査
<独自検査項目>
- 心臓超音波検査
検査機関での判定
DNA検査(embark)
Peach Lily Dogではアメリカのembark社のDNA検査を行っています。
日本の検査機関では1つの遺伝子疾患に関する検査を行うことを目的としていますが
embark社のDNA検査は以下の通り数多くの検査を行うことが出来ます。
- 品種に関連する遺伝的健康状態、臨床ツール、および疾患に関連する 215 以上の遺伝性疾患をテスト
- 230,000 を超える遺伝子マーカーにより、血統書に基づく計算よりも、より多くの世代にわたった近親交配を検出
- コートの色と長さ、抜け毛、成犬時の予測サイズなど、35 以上の身体的特徴をレポート
Understand your dog's unique appearance, behavior, and healt…