基本的には受託荷物としてお預かり
基本的には犬は機内持ち込みできないことになっています。
日系の飛行機、並びにその他の飛行機も事前申し込みをして、ペットケージのサイズを登録した上で、犬を預かってもらうシステムになっています。
また、ペットを預ける時には 手持ちのケージを使用することになりますが、もし持っていない場合は ケージを貸し出してくれる航空会社もあります。
コーギー成犬であればバリケンのMサイズ程度
コーギー子犬であればバリケンのSサイズ程度
受付条件
航空会社により規定は多少違いますが、下記に該当することは 事前に航空会社に申告が必要です。
- 短頭犬種ではないかどうか。
- 1年以内に狂犬病、混合ワクチンの注射を受けているかどうか。
- ケージに長時間入っていることに慣れているかどうか。
- 飼い主さんの側に長時間いないことに慣れているかどうか。
- 7歳以上の老犬の場合、獣医師のアドバイスを受けているかどうか確認されることがあります。
※ストレスや気温の変化の影響を受けやすく ストレスもかかるため、体調をくずしてしまうことがあるのです。
預かり不可の犬
以下の場合は 短頭犬種でなくても 利用が出来ません。
- 健康状態が 飛行機の利用に適していない。
- 生後4か月以内の子犬は飛行機に乗れません。
- 妊娠している。
- 心臓疾患や呼吸疾患がある場合も万が一事故があってはいけないので飛行機には乗れません。
短頭犬種とは
フレンチ・ブルドッグやブルドック、ボストン・テリアやブル・テリア、ボクサー、シーズー、キングチャールズ・スパニエルやチベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズなどがいます。
暑さ・寒さ対策
夏はクールマットや保冷剤などの冷却グッズ、冬は毛布やペット用カイロ、給水などのサービスがあるのか確認するか、
飼い主がペットに必要であると判断するなら事前に用意することもできるでしょう。
航空会社のサービスを利用する場合、追加料金がかかるのかも確認してみてください。
また 短頭犬種に限らず、5~10月の期間の日中の時間帯は、気温の影響を受けやすいため できれば避けた方が良いですが、仕方ない場合は 特に注意しましょう。
犬の飛行機持ち込みの料金と書類
- 国内線の機内持ち込み料金は、3000~6000円(一部の路線は4000円)
- 国際線の機内持ち込み料金は渡航先と航空会社によります。そしてその時の為替レートにも左右されます。
また、ケージのレンタル料や乗り継ぎ運賃なども訪問先で料金が異なりますが、
搭乗運賃にプラス5000円~くらいの料金を見積もっておく必要があります。
犬を海外へ連れて行く際は、輸出検疫を受けなければいけないことがあります。
相手国に確認し、条件に合った書類を用意しましょう。
輸出予定の7日前までに書類提出の必要があります。
ANAの場合(国内)
出発時間の36時間前まで:ANA FLY Cargoにて事前予約。
※ペットクレートは自身で用意、貸し出しは行っていません- 出発時間の4時間前まで:e-AWB(電子運送状)を登録する
- 出発時間の90分前まで:動物の預け入れ
- 出発時間の30分前まで:動物のお預かり航空機への移動
- 航空機での輸送
- ペットの引き渡し
犬が飛行機に乗る際の事故のリスク
機内持ち込みとしてではなく受託荷物として預けた場合は、出発の15~30分までは空港の空調の効いた保管スペースで過ごします。
その後、飛行機の貨物室に入ります。
できるだけ事故を防ぐためにどの航空会社も注意を払ってくれています。
ですが、貨物室は 客室と同じように温度や湿度、気圧などはコントロールされているとはいえ 外気や直射日光によりかなりの影響を受け、また、飛行中は照明が消され真っ暗になります。
離発着時を始め飛行中もかなりの騒音や振動があるため、ストレスに感じる犬がほとんどです。
また、熱中症や脱水症状を起こす事故もあるため、猛暑日でなくても夏場はかなりのリスクが伴います。
春~秋には暑いと感じる日も多く、貨物室へ入るまでの待機時間にカーゴ内の気温がどうしても上がってしまいます。
夏場は特に 運搬作業が終わるまで炎天下の中待っていなくてはなりません。
熱中症で亡くなるケースも少なくはなく、契約書にサインがあることから 納得の上で飛行機を利用したことになるため、航空会社には過失がないとされるのです。
同意書
ペットを飛行機に乗せる際に同意書を航空会社に提出することが義務付けられています。
事故が絶対にないとは言い切れないからです。
運送中に生じたペットの死傷について、その原因が飛行機の気圧や温度などによる事故、他の動物からのウイルスや微生物による感染による事故、梱包の欠損による事故、いかなる事故であっても一切の責任を問いません。というものです。
犬によっては様々な症状が出たり、後遺症になったり、最悪の場合は亡くなることさえあります。